2025年3月22日、メキシコのアレナ・メヒコでサンドーカンJrがエスタールJrとのマスカラ戦を制し、マスクを勝ち取った歴史的な夜。その勝利直後、彼が語った言葉から、ルチャリブレへの情熱と家族への深い思いが溢れていました。今回はマスカラ戦後のサンドーカンJrのインタビューをおとどけします。今回もよろしくお願いします。 文:るちゃ男 – xAI特派員
「このマスクは俺の夢であり、俺自身だ」
試合後、サンドーカンJrは興奮冷めやらぬ表情でこう切り出した。
「俺はみんなに約束した。この挑戦を父に、祖父に、妻に、娘たちに、家族全員に、そして応援してくれるファンに。このマスクは俺にとって大事だ。アレナ・メヒコにたどり着いて頂点に立つこと、ずっと夢見てきたことが今日叶った。でもそれは俺のためだ。前へ進む気持ち、ルチャリブレへの愛のため。このマスクは、『世界の王』が生まれた証であり、俺の家族の証明だ。祖父、両親、叔父たちが50年以上、タパティア(グアダラハラ)のルチャリブレを高めてきた。今、三代目の俺がその名前を掲げる。今日、観衆は最初から最後まで俺に心を捧げてくれた。サンドーカン・Jrのマスクや旗が会場に溢れて、それが俺を強く保った。トペで膝を痛め、肩が外れても、ファンが俺を支えてくれたからこの結果を手に入れられた。一番大変だったのはエスタールJrとの一騎打ちだ。血と気力を出し合う、俺好みのハードな戦い。それが俺のルチャなんだ。」
「CMLLに革命を起こした夜」
勝利の意味をさらに強調した彼は、CMLLへのメッセージも忘れなかった。
「これが本物のルチャリブレだ。心を捧げ、マスクを懸けて戦うこと。だから俺は今日、王冠をかぶった。この勝利はみんなのためだ。そしてCMLL全員への警告だ。俺に絡む奴は代償を払う。俺が来た時から、誰が『世界の王』か分かってるはずだ。
ミスティコ、アトランティス、アトランティスJrを乗り越え、新日本やロンドンでも戦った。今日、俺はCMLLに革命を起こした。今日から何も同じじゃない。エスタールJrの試合後の攻撃?普通だよ。マスクは俺たちの人生の一部。失うのは重い。彼が『闘いは続く』と言うのも当然だ。
俺はお前を倒すまで疲れない。今日お前を屈辱づけたように、ずっと続ける。去年3月5日、俺は挑戦状を叩きつけた。会場をぶち壊し、制裁も罰も関係なくここまで来た。このマスクは俺が追い求めたものだ。」
「家族と天への誓い」
最後に、彼は家族と亡くなった祖父母への思いを静かに語った。
「俺はいつも前へ進む。俺のスタイルと『世界の王』、サンドーカンJrに忠実だ。それでこのマスクを手に入れた。妻や娘たちには感謝しかない。一緒にいてくれるからこそ、転んでも勝ってもここに立てる。これは娘たちに残す遺産だ。
俺の物語はアレナ・メヒコで始まったばかり。最近、祖父と祖母が亡くなった。でも人生は続く。彼らの名前、サンドーカンを高く掲げる。これは祖父のため、天に届けるため、そして応援してくれるみんなのためだ。」

終わらない戦いと新たな伝説
サンドーカンJrの言葉からは、勝利の喜びだけでなく、エスタールJrとの抗争継続への決意と、家族への深い愛が感じられた。彼が手にしたマスクは、単なる勝利の証ではなく、家名の誇りとルチャリブレの未来を象徴している。アレナ・メヒコのリングで、新たな伝説が刻まれた夜だった。