マスクに刻まれた伝説:CMLL次世代ルード、カラベラ兄弟インタビュー

Hola Amigos!るちゃ男です!

今、メキシコのCMLLで、最もアツい注目を集めている兄弟タッグ、カラベラ兄弟のロングインタビューをお届けします!

祖父の代から続く「カラベラ」の偉大なマスクを受け継ぎ、ハイブリッドなルードスタイルでアレナ・メヒコを席巻する彼ら。なぜ彼らはプロレスの道を選んだのか、叔父オロの悲劇をどう乗り越えたのか、そして「マスク・コントラ・マスク」への覚悟とは――。

文章:るちゃ男yAI記者Copilot

動画元:VideosOficialesCMLL

【前編】カラベラ兄弟が語る伝説の系譜!CMLLの“ハイブリッド”ルードが背負う家族の歴史と覚悟

こんにちは、みなさん!「エスタス・ルチャ」へようこそ。これはメキシコのプロレス団体の公式ポッドキャストです。私はアレクシス・サラサールです。毎週、皆さんと一緒に、偉大なアイドルたちが伝説になるために歩んできた軌跡をたどっていきます。

今回は、メキシコのプロレス界で今、最も注目を集める兄弟タッグ、カラベラ兄弟をゲストに迎えて、彼らのルチャ・リブレ(プロレス)への道のり、そして「カラベラ」という名前の重みについて深く迫ります。

アレナ・メヒコのスターダムへ:絶えない挑戦とマスクの覚悟

アレクシス: カラベラス、調子はどうですか?

カラベラ: とても元気です、アレクシス。こうしてここに来て、僕たちの歴史の一部をあなたと、そしてリスナーの皆さんと共有できることを嬉しく思います。家で聴いてくれている皆さんにも挨拶を送ります。

アレクシス: アレナ・メヒコでスターになるという夢が、どんどん近づいてきているようですね。

カラベラ: その通りです、アレクシス。僕たちはここで目立つこと、そして自分たちの力を証明することを目指しています。こうして出演できて本当に嬉しいです。

アレクシス: 最近は、カラベラ兄弟への挑戦が絶えないようですね。

カラベラ: まさにその通りです。いろんな対戦相手が僕たちに挑んできます。でも、アレクシス、それは嫉妬だと思うんです。彼らは、僕たちがファンに支持されているのを見て、それに乗っかりたいんですよ。カラベラ兄弟の人気にあやかりたいという気持ちがあるんです。でも、僕たちはそういう挑戦を受ける準備ができているし、何も怖くありません。

アレクシス: その挑戦の中には、マスクを賭ける試合の話も出てきています。いわゆる「マスカラvsマスカラ」や「マスカラvsカベジェラ」の試合です。君たちは本当にマスクを賭ける覚悟があるんですか?

カラベラ: もちろんです。実際、僕たちに挑戦してきた人の中には、厚かましくもマスクを賭けろと言ってきた人もいました。でも僕たちはその時から、彼らにその“名誉”を与えるつもりでいました。今でもその気持ちは変わっていません。

兄弟で何度も話し合ってきましたが、僕たちは誰に対しても逃げません。目の前に誰がいようと、それは僕たちにとって、自分たちがカラベラ”であることを証明し、再確認するチャンスなんです。

カラベラ・ダイナスティ:祖父から続く“第三世代”の兄弟

アレクシス: CMLLのファンが「カラベラ」と聞けばすぐに君たちを思い浮かべるようになりました。でもこの名前には、実はあまり知られていない“家族の遺産”があるんですよね。

カラベラ: もちろんです。実は、僕たちの家族の“カラベラ・ダイナスティ(王朝)”は、祖父から始まったんです。

カラベラ:僕らの祖父のセグンドと、兄のカラベラ・プリメロが“オリジナルのカラベラ兄弟”です。
そこから家系は続いて、“メタリコス”と呼ばれるオロ(黄金)プラタ(白銀)へと繋がります。彼らもCMLLではとても有名でした。僕たちカラベラ・ジュニアたちは、その流れをくむ存在で、いわば第三世代”のカラベラ兄弟なんです。

アレクシス: ルチャドール一家に生まれたことの重みって、どれくらい感じていますか?

カラベラ: それはもう、僕も兄貴もすごく意識しています。このダイナスティに属しているということは、それだけで大きな責任を背負っているんです。
この“カラベラ”という名前を名乗る以上、ただの敬意だけじゃなくて、『この名前はちゃんとした者が受け継いでいるんだ』と証明しなければいけません。そのために、日々のトレーニング、試合での動き、そしてリング上での立ち振る舞いすべてにおいて、彼らが築いたものを大切にし、正しく受け継いでいく必要があるんです。

幼少期の夢:オロの試合映像と祖父のテープ

アレクシス: その“遺産”に関してだけど、君がルチャリブレに心を奪われた最初の記憶って何だった?

カラベラ: 僕がルチャリブレに惹かれたのは、ほんとに小さい頃からなんです。初めてリングに上がったときのこと、今でも覚えてます。僕の幼少期の記憶って、全部ルチャリブレと結びついてるんですよ。たとえば、叔父のオロの試合映像を見たり祖父カラベラのカセットを聴いたり

特に印象に残ってるのは、叔父が日本で行ったツアーの映像や、祖父と大叔父が出た、かなり激しい流血戦の試合です。そういう記憶が、僕をルチャリブレに引き寄せて、夢中にさせて、そして『いつか自分もルチャドールになるんだ』って決意させたんです。

oro y plata(オロ&プラタ)

叔父オロの死:家族の複雑な感情と“素質”の発見

アレクシス: そんなふうにルチャリブレと深くつながってきた中で、家族の誰かが「君たちにはルチャの素質がある」と言ってくれたのは、どんな瞬間だったんですか?

カラベラ: それは本当に面白い話なんです。実は家族の中では、感情のジェットコースターみたいな出来事があったんです。というのも、よく知られているように、僕たちの叔父はリングの上で亡くなってしまったんです。その出来事があってから、祖母はプロレスに対して複雑な感情を抱くようになりました。息子をルチャリブレで失ったという思いがあったんですね。

そうして、家族の中ではもうルチャリブレは終わった”という空気が流れていたんです。僕たちはリングで遊んだり、トレーニングの真似事をしたりしていたけど、それでもルチャはどんどん遠ざかっていくように感じていました

でも、今あなたが言った“素質がある”って言葉を聞いて、ふと思い出したんです。あるとき、僕たちがメキシコシティに来る機会があったとき。いとこのオロ・ジュニア叔父のプラタが活動していたので、彼らはこの業界に近い存在だったんです。

それで、『せっかくだから近くのジムに行ってみよう』ってことになって、家のすぐそばにあるリングのあるジムに行ったんです。『ちょっとこいつらに練習させてみようか、どんなもんか見てみよう』って流れになりました。正直、僕たちはしばらく練習から離れていたので、久しぶりの本格的なトレーニングでした。でも、その練習が終わったあと、家族――叔父たちや親たちの間でこの子たち、もしかしてレスラーの素質あるんじゃないか?って話になったんです。

アレクシス: オロの死から、ルチャリブレに対する恐怖や怒りを完全に手放すことって、できるんでしょうか?家族の中では、どうやってその気持ちと向き合ってきたんですか?

カラベラ: 僕たちはずっと、“ルチャドールになれたら最高だな”っていう気持ちを心の奥に持ち続けてたんです。たとえ家族がルチャリブレから距離を置いていた時期でも、僕たちはルチャごっこをして遊んでました。もう、ほとんど“隠れて”やってたようなもんです。

僕たちの中には“ルチャリブレに対するわだかまり”なんて一度もなかったんです。ずっと、ずっと、心からやりたかったんです。

カラベラ:家族は『はいはい、好きに言ってなさいよ。練習もしてないくせに』って感じで、冗談半分に受け取ってました。でもその練習がきっかけで、僕たちの間で本気でやってみようかって話が出始めたんです。そこから家族も応援してくれるようになって、『やってみなよ。もちろん厳しい世界だけど、覚悟を持って取り組むなら応援するよ』って背中を押してくれました。

カラベラ: 僕たちが“ルチャドールになる”って言ってた頃、家族はそれをただの冗談みたいに受け取ってたんです。でも、あのとき弟と一緒に部屋で話してて、『もう一度トレーニングを始めてみようか』ってなったんです。

僕たちは小さい頃からずっと練習してたから、体が覚えてるんですよね。だから、また自然と昔みたいに動けるようになっていきました。

兄弟の絆:「同じチップ」を持つタッグチーム

アレクシス: 個人ではなく“兄弟タッグ”としてのスタイルをどう定義しますか?

カラベラ: 僕は“ハイブリッド”だと思います。それが一番しっくりくる。“ハイブリッド”っていう呼び方が、まさにぴったりなんです。僕たちが“カラベラ”として活動するチャンスをもらったとき、すぐに思ったんです。『カラベラの名前はあるけど、家族には“メタリコス”もいる。じゃあ、どうやって融合させよう?』って。

ルチャのスタイルでも、祖父たちから受け継いだ“ルードらしい打撃の強さ”と、叔父たちから受け継いだ“華やかさ”を融合させているんです。

アレクシス: 君の兄弟が持っていて、君とぴったり噛み合う“能力”って何だと思う?

カラベラ: それは“即興性”ですね。兄はリングの上で、突然新しい技を思いついたりするんです。それがすごく自然なんですよ。

カラベラ兄: 僕たち二人は、リングの上での連携が本当に自然なんです。兄と僕は、まるで同じ“チップ”を共有してるみたいで、考え方が本当に似てるんです。リングの上で目を合わせるだけで、『あ、今これをやろうとしてるな』って分かる。だから、同時に同じ動きを自然にできるんです。

ー後編へつづくー

動画元:VideosOficialesCMLL