【CMLL】ロビン、マスクを脱ぎ「父の背中」と「血統」を語る -Sin Salida 2026-

アレナ・メヒコのリングに、非情な結末が訪れました。2026年1月に行われたCMLL『Sin Salida』。敗者がマスクを脱ぐマスカラ・戦で、名門アルバラード一族の正統なる後継者ロビン(Robin)が敗北。その黄金のマスクの下から現れたのは、一族の誇りと、父としての葛藤を抱えた一人の男の素顔でした。
文章:るちゃ男yAI記者Gemini

「Sin Salida 2026」にて敗北。ロビン、マスクを脱ぎ捨てついに素顔をさらす。
動画元:La Tijera Lucha Libre

「私はすべてを捧げた。言い訳はしない」

ーーロビン選手、今の率直な心境をお聞かせください。

ロビン: 「……すべてを捧げました。おそらく、自信過剰だった部分もあったのかもしれません。ですが、私は魂をリングに置いてくるつもりで戦いました。それはこの20年間のプロフェッショナルとしての歩み、そして全ての試合で見せてきた姿勢と同じです。全力を尽くしました。しかし……負けました 」

ーー予期せぬ結末だったのでしょうか?

ロビン: 「ええ、こんなことになるとは思いもしませんでした。最後、カラベラJrに攻められた際、まるで腰が砕けて開いてしまったような衝撃を受けました。ですが、言い訳はしません。勝利に飢えた若き才能に敗れた、それがルチャリブレという世界です 」

名門のキャリア、そして魔のジャべ

ーー試合中、20年というキャリアによる「経験」が「若さ」を上回ると確信した瞬間はありましたか?

ロビン:序盤は試合、彼を支配し始めていたので、いけると思いました。しかし、カラベラJrの反撃が始まると体力を削られお互いに限界を迎えました。最後は運が彼に味方した。認めます、彼は見事なジャベで私から勝利を奪ったのです。


ーー倒れた後、すぐに背中を押さえていましたね。あの時はどのような状態だったのですか?

ロビン: 「凄まじい痛みでした。レフェリーにも伝えましたが、背骨が割れてしまったような感覚だったんです。そこをさらに彼の体重で締め上げられ、もう身動きが取れませんでした。逃れようとしましたが腕を封じられ、あの強烈な絞め技が決まった。あそこで、もう抗えないと悟りました。」

「父の背中」と「息子への想い」

ーー会場のファンからは、あなたの20年の歩みを称える大きな拍手が送られていました。

ロビン: 「観客は、私の真価(クオリティ)、そして私の家系(ダイナスティ)とレガシーを理解してくれているのだと感じました。20年戦い続けることがどれほど過酷か、そして私が常にベストを尽くしてきたことを知ってくれている。メキシコでもアメリカでも、どこへ行っても私は本物のルチャリブレを貫いてきました。」

ーー試合後、お子さんたちがリングに上がりました。あの瞬間、どのような思いが頭を駆け巡りましたか?

ロビン: 「……息子を見た瞬間、心が張り裂けそうでした。子供たちの前で、彼らのスーパーヒーローとして、父親として、私は失敗してしまったのではないかと。妻や母、兄弟たちに対しても同じ思いでした。」

ーーマスクを脱ぐという儀式は、あなたにとってそれほど重いものだったのですね。

ロビン: 「自分のマスクを被って応援してくれていた息子が、マスクを失った父親の姿を目の当たりにする……それが何より辛かった。かつて私の父(ブラソ・デ・オロ)がトレオ・デ・クアトロ・カミノスでマスクを失った時、私も同じ場所で父を見ていました。あの日と同じ光景を、今度は私がアレナ・メヒコで再現してしまったのです。」

アルバラードの血統は次世代へ

ーーしかし、これは「終わり」ではなく、新たな「レガシー」の始まりでもあります。

ロビン: 「その通りです。私の息子はまだ5歳ですが、3人の子供たちは全員レスリングのトレーニングを積んでいます。いつの日か、彼らが私の意志を継ぎ、歴史を繋いでくれるはずです。」

ーー最後に、改めてあなたのお名前を

ロビン: 「私の名は、ロビン・イバン・アルバラード・ドミンゲス。35歳。メキシコシティ・テピート出身。そして、ロス・ブラソス一族(ディナスティア・アルバラード)の人間です

ーーファンへのメッセージをお願いします。

ロビン: 「今はまだ、明日からのことを語る余裕はありません。ですが、ロビンは死にません覆面レスラーとしてのロビンは終わりましたが、新しいロビンがここから再生します。これまで以上に全てを出し切るために、顔を高く上げて戻ってきます。」

【おわりに:受け継がれる宿命と、素顔の再起】

ルチャリブレの世界において、マスクを失うことは単なる敗北ではなく、一つの「死」と「再生」を意味します。ましてや、それがメキシコ屈指の名門「ロス・ブラソス」の血を引く者であれば、その重みは計り知れません。

かつて伝説の戦士ブラソ・デ・オロが、かつての大舞台でマスクを脱いだ際、幼き日のロビンはその光景をリングサイドで見つめていました 。そして数十年後、同じ宿命が巡り、今度はロビン自身が5歳の息子の目の前でその素顔をさらすことになったのです。

インタビューの中で彼が漏らした「子供たちのスーパーヒーローとして、父親として、自分は失敗してしまったのではないか」という言葉には、一人の男としての痛切な葛藤が滲んでいます 。
しかし、その絶望の淵にありながらも、彼は自らの本名「ロビン・イバン・アルバラード・ドミンゲス」を堂々と名乗り、一族の誇りを捨てていないことを示しました。

「マスクを被ったロビンは死んだが、新しいロビンが再生する。」

彼の3人の息子たちは、すでに次世代の「アルバラード」となるべくトレーニングを始めています 。残酷な宿命を背負いながらも、素顔という新たな武器を手に入れたロビンの第2章。そして、彼が守り抜き、次代へと繋ごうとしている「黄金の血統」の未来から、私たちは一時も目を離すことができません。これからのロビンに注目していきましょう。

「Sin Salida 2026」にて敗北。ロビン、マスクを脱ぎ捨てついに素顔をさらす。
動画元:La Tijera Lucha Libre