スターダムの大会でCMLL女子日本王座が移動
先日、日本のプロレスの聖地、後楽園ホールで開催された「STARDOM NIGHTER 2025」にて、CMLL女子日本王座のタイトルマッチが行われました。
この試合はCMLLの現王者ダーク・シルエタに、スターダムのコグマ選手が挑戦。試合はゴングが鳴ってからわずか5分も経たないうちに決着がつきました。試合中、ダーク・シルエタが肩を負傷し、レフェリーが試合を止めてしまったためです。これにより、コグマ選手が勝利を収め、第6代CMLL女子日本王者となりました。
試合後、葉月選手がリングに登場し、新チャンピオンとなったコグマ選手に次期挑戦者として直接的な挑戦状を叩きつけました。
CMLL女子王座と日本の女子プロレス界の懸念
CMLLの女子選手たちが出場する大会をきっかけに、インディーと呼ばれる団体の女子選手の試合をみるようになった。その中で、CMLL女子のベルトは、メキシコと日本の女子プロレス界をつなぐ「登竜門」のような存在だと感じていた。
CMLLというメキシコのメジャー団体の選手に対し、日本のインディー団体に所属する女子選手が挑む姿は、体格や力の差に苦戦しながらも、多くの可能性を秘めていた。また、デビュー間もない日本人選手に「留学」という形でCMLLのリングに上がるチャンスを与え、チャンスを手にした選手達はCMLLの規模と選手レベルを肌で感じ、帰国後に大きく飛躍するきっかけとなっていた。
しかし、今回日本のメジャー団体であるスターダムがこのベルトに絡んできたことで、状況は一変するのではないかと危惧をしている。
インディーの女子選手たちが目指していたチャンピオンベルトが、今後はスターダムのメジャー団体所属選手たちの戦いの場となり、インディー選手が挑戦できる機会が減少するのではないか。これまで一つの登竜門的な存在だったベルトが、数ある王座の一つとして埋もれてしまうのではないか、と懸念を抱いている。



