メキシコと日本を結ぶ架け橋──CMLL×スターダム提携記念インタビュー

2025年10月、メキシコの聖地「アレナ・メヒコ」にて、CMLLとスターダムの提携を記念したインタビューが行われました。司会進行はCMLL公式アナウンサーのフリオ・セサール氏。CMLL代表サルバドール・ルテロット氏、スターダム代表岡田氏、そして長年両団体の橋渡しを担ってきたレディースリング代表の泉井氏が登壇し、両団体の未来について語りました。

文章:るちゃ男yAI記者Copilot

歓迎の言葉と両団体の絆

インタビューは、CMLLとスターダムの関係がいかに深まりつつあるかを示す、温かい歓迎の言葉から始まりました。まずは、長年にわたり両国の女子プロレス交流を支えてきた泉井氏、そしてスターダム代表の岡田氏が紹介されました。

フリオ・セサール(司会)
「本日はCMLLとスターダムの提携を記念し、豪華なゲストをお迎えしています。まずは、長年CMLLの女子選手“アマゾネス”と日本の女子プロレスをつないできた泉井氏。そして、スターダムの代表である岡田氏が初めてこのアレナ・メヒコの舞台に登場されました。」

サルバドール・ルテロット(CMLL代表)
「泉井氏は、我々のアマゾネスを日本へ送り出す交流の立役者です。そして岡田氏の訪問は、スターダムとの提携が本格的に始まることの証です。」

スターダム代表・岡田氏の言葉

岡田氏は、メキシコのルチャリブレ文化に対する敬意を込めて登壇。スターダムの規模や活動内容を紹介しつつ、今回の提携がいかに選手たちの成長につながるかを語りました。

岡田氏(スターダム代表)
「ここアレナ・メヒコに来られて、とても嬉しく思います。スターダムは年間130試合を開催し、約35名の女子選手が所属しています。今回の提携によって、メキシコと日本の女子選手たちが互いに刺激を受け、技術を高め合えることを期待しています。」

ハズキ選手とコグマ選手の活躍

話題は、すでにメキシコのリングに立ったスターダムの選手たちへと移りました。ハズキ選手とコグマ選手の活躍は、両団体の交流の象徴とも言える存在になっているようです。

フリオ・セサール
「すでにハズキ選手とコグマ選手がメキシコで素晴らしい試合を披露しています。ハズキ選手はCMLLジャパンのチャンピオンとして来墨し、以前はコグマ選手がそのタイトルを保持していました。コグマ選手はダーク・シルエタ選手を破って王座を獲得しました」

サルバドール・ルテロット
「このような交流は、選手たちの国際的な経験を広げより質の高い試合を生み出すきっかけになります。」

泉井氏が語る交流の始まり

泉井氏は、長年の経験と誇りを込めてこれまでの事を語りました。彼のような存在が、国境を越えたプロレス文化の橋渡しをしていることを改めて感じさせられる場面でした。

泉井氏(レディースリング代表)
「私は長年、日本からメキシコへ女子選手を送り出してきました。今はスターダムの選手たちがメキシコのリングでさらに優れた技術を披露できるよう支援しています。この交流が始まった頃から関わってきたことを誇りに思います。」

技術交流と“ルチャの言語”の進化

インタビューの中盤は提携の本質的な価値について語られました。単なる選手の派遣ではなく技術やスタイルの“言語”そのものが豊かになるという視点が印象的でした。

サルバドール・ルテロット
この提携は、単なる交流ではありません。スターダムとCMLLの選手たちが互いの技術やスタイルを学び合うことで、“ルチャの言語”そのものが豊かになるのです。新しい試合の組み合わせ、新しい挑戦が生まれ、両団体がより高いレベルを目指して努力する姿が見られるでしょう。」

フリオ・セサール
「スターダムの選手たちは、アマゾネス月間や国際女性デーの大会だけでなく、CMLLの通常大会にも継続的に登場する予定です。これは、メキシコと日本の女子プロレスの融合が日常的に進んでいくことを意味します。」

グランプリ2025への期待

今回の提携の象徴とも言えるのが、10月24日に開催される『アマゾネス・グランプリ2025』。スターダムの選手たちがCMLLのトップ選手たちと真っ向からぶつかります。

フリオ・セサール
「今週金曜日、10月24日には『アマソナス・グランプリ2025』が開催されます。ハズキ選手とコグマ選手の活躍を見て、スターダムの選手がこの大会でチャンピオンになることを期待しています。」

岡田氏
「彼女たちはメキシコのリングで評価を得ており、グランプリでは経験豊富な選手たちと競い合うことになります。スターダムとしても、この大会に大きな意義を感じています。」

提携がもたらす未来──国際的な広がりと他団体との連携

CMLLの女子選手たちは、すでにスターダムだけでなく、AEW(オール・エリート・レスリング)ROH(リング・オブ・オナー)といった海外団体とも関係を築いています。今回のスターダムとの提携は、そうした国際的な広がりをさらに加速させるでしょう。

スターダムの選手がメキシコで試合を重ねることで、CMLLの選手たちも日本での経験を積む機会が増える。両団体の選手たちが互いの文化や技術を吸収し合うことで、女子プロレスの可能性は日本、メキシコだけではなくアメリカにも広がり大きな流れになる事を感じさせるインタビューでした。